MyLifestyle’s blog

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DDR2?DDR3?

         ☆DDR2からDDR3へ、メモリ移行のタイミングを読む☆

IDF 2007の展示会場で目立っていたものの1つに、次世代メモリが挙げられる。市場における主流は依然として「DDR2」だが、それでも、DDR3メモリは市場における流通量を増やしつつある。また、Intelの最新チップセットIntel 3」シリーズが登場したことで、マザーボードベンダーからもDDR3対応製品が登場している。
スペックだけでDDR3とDDR2を比べるならば、動作クロックは2倍に達し、動作電圧は1.8ボルトから1.5ボルトと低くなったDDR3だが、このようなメリットがある一方で、従来品に比べてコストが高く、チャネルあたりのDIMM搭載数の制限によってモジュール全体のメモリ容量を増やせないといった問題もあり、DDR2からDDR3への移行が簡単に進まないという事情がある。
IDF 2007の展示会場でも、多くのメモリベンダーがDDR3のプロモーションに力を入れていた。しかし、製品と対応するチップセットがあるにもかかわらず、積極的に移行する理由が見つからないため、多くのユーザーがその導入に二の足を踏んでいる印象がある。デスクトップPCでは、搭載容量と速度面でDDR2と差が大きく開き始める2009年まで移行が進まないという意見も聞こえてくる。
一方で、早く移行が進みそうなのがノートPCだ。展示会場ではDDR2-800とDDR3-800を組み込んだ2つのノートPCで同じワークロードを実行させ、DDR3ノートPCで消費電力が少ないことを示すデモが紹介されていた。展示パネルによれば、DDR3ノートPCは、TDPの比較でDDR2ノートPCより25%少なくなっているなど、ノートPCへの組み込みに関してアドバンテージを有しているといえる。ノートPCでは、2008年に登場する予定のMontevinaでDDR3がサポートされるようになるため、この時期から順次移行が進むものと見られている。特にノートPCでは消費電力に関してDDR3を導入するメリットが大きいため、デスクトップPCやサーバよりも、移行が早く進む可能性がある。展示ホールのメモリブースには、「Walk of Fame」(“名誉の歩道”ハリウッドにある有名人の碑を集めた歩道)ならぬ「Wall of DIMMs」が設けられていた
ノートPCプラットフォームでDDR2とDDR3を比較。低消費電力のDDR3はノートPCでそのメリットが生きてくる