MyLifestyle’s blog

日々の出来事を気まぐれに記載します。

【自論】規制って正義なのか

東京都の都青少年健全育成条例」の改正案が成立する見込みになり、次は、政府が携帯電話のフィルタリングサービスを促進したり、来年には通常国会で「私的に利用する場合であってもDVDなどのコピーを禁ずる(正確にはコピーガード(コピーコントロール)を外す行為または外せるソフト開発、利用を禁ずること)」の法案が提出されるようなことを言っています。 本当にこれらの規制やフィルタリングなどは正義なのでしょうか?
 
そもそも、DVDのコピーガードを外す行為の議論の前に、かつてCDにもコピーコントロール(通称コピーガード)がついていて、そのCDではパソコンで音楽を聴くことができなくて、今では主流の携帯型音楽プレイヤーの普及の妨げになっていました。しかし、コピーコントロールCDが出始めたらすぐに消費者からの苦情が相次いだそうです。つまり、CDのコピー規制が消費者の反感をかい、かつCDの売り上げをも下げてしまうようなことだったのです。
 
そのことを踏まえてDVDのコピーについて。これはインターネット上に不正においてあるDVDのコピーデータが
ある以上仕方がないのかなと思うのです。が、議員さんたちはこの事実を熟知して規制に乗り込んでいるのか、ただ単に法案をあげて成果をだしたいだけなのかはわかりません。そのことをはっきりしてもらわないと国民はなっとくできませんし、賛成も反対もできません。これに関連してなぜアナログ放送では自由に録画とコピーができていたのにデジタル放送でコピー回数を制限したりするのでしょうか?デジタル化したことによってきれいな映像がコピーで来て、それがすぐにインターネット上に流すことができるからこういう結末になったのでしょう。
しかし、ほかにも方法はあったはず。コピー回数を制限するのではなくて、コピーしたことがわかるように暗号をDVDやBD(ブルーレイディスク)に記録、そして、パソコンにデータを落とす時もその暗号データが一緒に保存されるような仕組みをとればいい話。その暗号をとるようなソフトが出回ればそれこそコピーガードのように別の暗号に切り替えればいい。なぜそういうことをしないのか疑問である。日本ではそれは不可能ではない。この不景気の中、変なところにお金を使うよりこういうことにお金を使えばいいんじゃないのか。
 
さて、東京都の都青少年健全育成条例」の改正案ですが、これも政治ショーではないのかと疑問に思います。東京アニメフェアに出展を取りやめた出版社が多数いるなか、来年の開催が危うくなってます。東京都は東京国際アニメフェアを利用して東京都に観光客を呼び寄せているのも事実。開催されなくなればそれこそ観光客が減るのは目に目ている。それを承知の上でやることなのでしょうか?
日本のアニメや漫画は世界的にも称賛されるほどの実力を持っています。漫画やアニメを書いた人は自由なアニメや漫画を描きたいはず。それを規制すれば「表現の自由」を奪われることになる。これは漫画家やアニメの作者などの意見です。一方東京都の意見は、「成長過程である少年、少女に悪影響を及ぼす」と言うようなことを言っていますが、これを私は真っ向から否定します。
 
規制して何になるの?誰の利益になるの?
 
この答えは東京都とPTAの方々にしか利益は出ないでしょう。少年少女は逆に不利益の方が多いのではないでしょうか。犯罪が増えるから規制するとかという意見がどこから出てきたのか…。少年少女は自分の娯楽を奪われて逆にほかのことに興味を持つ。子どもの興味ってほかに漫画やアニメを抜いたら「ゲーム」しかないでしょう。そしたら、ゲーム中毒の子供が増えてきたからゲームを規制する、、、、と負の展開が待っているだけじゃないですか?子供のは何の責任もないのに大人に自由を奪われ、子供は成長する。つまり、人が役人に鎖をつながれた世界になってしまうってことですよ。子どもを無犯罪、悪影響のない世界にすませて、犯罪や何をしたら悪いことなのかを教育させずに大人になる。それこそ、その子供たちが大人になった時に犯罪に巻き込まれたりする確率が上がるに決まってるじゃないですか。
 
 
それに関連して、携帯電話のフィルタリングサービスの促進。これも何にも知らない大人がほったらかしにした結果、こんなわけのわからないことを促進してるのですよ。「子どもに悪影響の与えるサイトを遮断する」ってのは子供の知る権利を奪ってることなんですよ。それを承知でやっているのでしょうか。疑問です。これもほかに方法があるはず。しかも、フィルタリングサービスでネット上の悪い犯罪を知らない子供たちが大人になり、犯罪に巻き込まれるなんてもうこれも目に見えてる。
 
フィルタリング以外に小学校や中学校に「情報」の授業を設置して、情報に関しての教育を行っていくことっていうのは思い当たらなかったのでしょうか。子どもが悪い影響受けるからすぐに規制とかっていうのは間違っている。「マジコン」の問題もそうですが、「子供に「著作権法違反」の罪になるからだめでしょ。」って言っても難しいから、「他人の作ったものを真似をしたり、そのまま同じものを自分のものとしてほかの人にあげては犯罪なんだよ」というような教育がなされていないからこのような状況になっているのでしょう?全部が全部子供の責任にしてはいけないと思う。
 
今の大人はこのような情報化社会についてきていない人も多い。だから子供の教育もそうですが、大人の教育、も大事なのではないでしょうか。