日本人は「空気を読む」という様な言葉が存在するように、相手のことに対して「指摘する」ということが、
無礼にあたる(偉そう)だと思われがちです。なので日本人は指摘されていることを直接言うのではなく、
柔らかく、何かに例えるように言うことが一般的です。
しかし、これが現代の日本の外交問題をすごく深刻化させています。
例えば、『A国の領土にB国侵略しようとしてる』とします。 普通ならA国は「我が国の領土なのでやめろ!」って
はっきりいいますが、日本人は「空気を読む」というか遠慮がちに、「この場所は、我々が昔から使用していて○
という経緯がありここは我が国の領土です。B国に対して遺憾の意を伝えます。」というように何かと理由づけ
をして相手に不快感を与えないように言うのです。
これが日本が外交に対して弱い理由です。はっきりものを言えなければ世界では通用しません。
例えば、英語と日本語で比較すればわかりやすいかと思います。
英語:I have a dream.
日本語:私は 夢を 持ってます。
ですよね? 英米人は「私は持ってる!!」ということを強調しますが、日本人は強調するところを語尾に
持っていきます。これだと分かりにくいかもしれませんが、次の例ではどうでしょうか。
英語:Don't use a computer.
日本語:コンピュータ を使うな。
つまり、表現したいこと、大切なことを前にもってきて相手にダメだということを印象づけます。本当なら
「使うな、コンピュータを」と倒置表現で訳すのがいいのでしょうが、日本人は上記のような訳をつけます。
日本語が悪いとは言いません。日本語は素晴らしいです。ですが、「はっきりものを言う」ということを
英米人から学ばなければいけないのではないでしょうか。